ソフトウェア開発の規模・バグ密度・試験密度などの平均・中央値をまとめてみます。
ソースはソフトウェア開発分析データ集2020です。
https://www.ipa.go.jp/files/000085879.pdf
そのままだと読みにくいのでこのような記事にまとめました。
ここで表すSLOCはコメント・空行を含まないコード行数です。
1人月でどのくらいのstep数を生産できるかについてもこちらの記事にまとめています。よかったら見てみてください。
目次
step(sloc)数と比較したリリース後の不具合/バグ密度
1KSLOCにいくつ不具合/バグがあるかの平均値をまとめました。
品質の基準になると思います。
新規開発
件数/KSLOC | 平均 |
全体 | 0.109 |
~40KSLOC | 0.126 |
~100KSLOC | 0.122 |
~300KSLOC | 0.118 |
300KSLOC~ | 0.048 |
改良開発
件数/KSLOC | 平均 |
全体 | 0.153 |
~20KSLOC | 0.281 |
~40KSLOC | 0.070 |
~100KSLOC | 0.053 |
~300KSLOC | 0.027 |
300KSLOC~ | 0.032 |
step(sloc)数と比較したテスト/試験で検出したバグ/不具合密度
テスト・試験段階で検出した1KSLOCごとのバグ・不具合密度です。
品質や十分にバグだしができているかの基準になると思います。
現象・原因にどういう違いがあるのかわかりません。。。
新規開発
件数/KSLOC | 中央値 | 平均値 |
結合テスト検出バグ数(現象) | 1.717 | 2.221 |
結合テスト検出バグ数(原因) | 1.095 | 1.623 |
総合テスト検出バグ数(現象) | 0.304 | 0.597 |
総合テスト検出バグ数(原因) | 0.239 | 0.427 |
改良開発
件数/KSLOC | 中央値 | 平均値 |
結合テスト検出バグ数(現象) | 0.974 | 34.521 |
結合テスト検出バグ数(原因) | 1.101 | 37.310 |
総合テスト検出バグ数(現象) | 0.156 | 3.833 |
総合テスト検出バグ数(原因) | 0.217 | 3.894 |
step(sloc)数と比較したテストケース数の密度
1KSLOCごとに何件のテストケースがあるかの中央値・平均値をまとめました。
試験書作成するときの基準になると思います。
新規開発
テストケース数/KSLOC | 中央値 | 平均値 |
結合テスト | 35.8 | 57.45 |
総合テスト | 8.32 | 26.81 |
改良開発
テストケース数/KSLOC | 中央値 | 平均値 |
結合テスト | 62.43 | 641.91 |
総合テスト | 22.25 | 183.36 |